公益社団法人広島県診療放射線技師会のホームページをご覧いただきありがとうございます。
令和2年6月28日の定時総会において、令和2年度・3年度の役員選任が行われ、本会の新体制が確定しました。この度、今田直幸前会長の後を引継ぎ、第14代会長に就任しました木口雅夫です。どうぞよろしくお願いいたします。
私ども広島県診療放射線技師会は、主に広島県に在住する診療放射線技師、診療エックス線技師の国家資格を有する者を会員とする公益社団法人です。昭和24年発足し、令和元年度で設立70周年を迎えました。平成22年に公益法人格を取得し、私たちの事業が「公益」に資する価値基準での活動が求められています。今後ますます広島県民、市民のみなさまから必要とされる会として歩んでいけるよう努力して参りたいと思います。
1895年11月(明治28年)にドイツでヴィルヘルム・レントゲン博士がX線を発見しました。この目に見えない未知の線を「X線」と名付け、現在の放射線診療、放射線研究に役立てています。
この幕開けから120余年の間に放射線の医療への発展応用は目覚ましいものがあります。私たち診療放射線技師は、病院などの医療機関においてデジタルX線撮影装置、乳腺撮影装置、CT検査装置、MR検査装置、血管撮影装置、PET-CT検査装置などの大型医療機器を駆使して「体を傷つけずに体内を検査」しています。「画像診断」でがんをはじめとする多くの疾患の診断、治療に必要不可欠な画像を作成し、放射線科や診療科医師が迅速に正確に診断できる画像提供に努めています。また、高精度放射線治療装置では、ピンポイントで大線量の照射を行うことが可能で「切らずに治す」侵襲の低い治療も行っています。
放射線は、検査・治療に有用ですが、被ばくすると有害な面(リスク)もあります。このため、適正な線量を必要最低限の範囲に限定して撮影や治療するように心がけています。常に患者さんに安全で優しい検査や治療を目指しています。また、他職種のスタッフと連携・協力し,チーム医療に貢献しています。
医療技術の進歩,発展には目をみはるものがあり、進歩する医療現場の中にあっては、常に新しい情報を収集し、スキルアップしていくことが必要です。本会は、放射線技術学の向上のために放射線医療機器技術、画像診断、治療についての研修事業や医療職種間のタスクシフト、タスクシェアリングに移行するための知識、技術の向上研修事業を進めて参ります。
公益事業としては、レントゲン博士がX線を発見した功績を称えたイベント「レントゲン週間」を毎年11月に開催します。医療の中の放射線利用、放射線被ばくの疑問や環境放射線をわかりやすく展示し、解説いたします。このイベントにお気軽に足をお運び下さい。
本ホームページを通して県民のみなさまに、本会の活動内容や診療放射線技師の役割、医療における放射線検査の情報、環境放射線の不安解消と様々な面でお役に立てるよう情報発信して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
令和2年6月28日
公益社団法人 広島県診療放射線技師会
会長 木口 雅夫
沿革
昭和20年以前 | 広島地方や備後地方の一般病院、陸海軍病院を中心とする技師構成と技師の集まりがあった | |
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昭和20~24年 | 社会的混乱期で技師集団も同様であったが、結核予防に活躍 | |
昭和24年 | 8月28日 | 日本放射線技師会広島県支部を結成。総会開催、会員数55名 |
昭和26年 | 6月 | 広島県エックス線技師会と改称 |
昭和44年 | 広島県放射線技師会と改称。会員数185名 | |
昭和54年 | 3月2日 | 社団法人格を取得、社団法人広島県放射線技師会と改称。会員数284名 |
昭和62年 | 11月 | 広島厚生年金会館にて第3回全国放射線技師総合学術大会を広島で開催する。 |
平成4年 | 専属事務所を現在の広島市南区松川町に開設 | |
平成7年 | 「X線発見100周年記念講演会In HIROSHIMA」を国際会議場で開催 | |
平成11年 | 創立50周年。会員数637名 | |
平成21年 | 会員数708名 | |
平成22年 | 4月1日 | 公益社団法人移行の認定を受ける |
令和2年 | 3月1日 | 創立70周年記念式典を開催。会員数785名 |
令和4年 | 3月21日 | 専属事務所を広島市中区堺町に移転 |