令和2年度 第4回研修会報告
JA尾道総合病院 放射線科 塚本 友勝
令和3年2月11日(木・祝日)オンライン開催にて、令和2年度第4回研修会が開催されました。
例年ならば福山市開催で行っておりますが、広島県内の新型コロナ感染者の増加に伴いオンライン開催となりました。前回の令和2年度第3回研修会では、会場とオンラインのハイブリット開催でしたが、本研修会はzoomを導入し、完全オンライン開催となりました。
研修会の内容は講演①②では、中国中央病院 大原健佑先生に「COVID-19患者撮影の対応」、福山市民病院 栗江 卓巳先生に「みんなで学ぼう新型コロナウイルスの対応~福山市民病院での対策~」と各御施設での経験と対策をご講演頂きました。なかなか、他施設の運用状況を伺う機会がなく、とても参考になりました。
講演③では、名古屋第二赤十字病院 大保 勇先生に「救急CTカンファ@ZOOM~救急CTにまつわるエトセトラ~」と題され、救急撮影に見落としがちな画像上のサインや症例、運用についてご講演頂きました。救急撮影において、スカウトビューや単純CTの情報を活用しよう!という内容には、撮影したすべて画像を注視する重要性を改めて再認識させて頂きました。また、ご講演中にはQRコードを使用した参加型の読影問題が行われ、楽しく拝聴する事ができました。
講演④では、福山市民病院 下江 亘先生に「サクッとわかる線量測定」と題され、実際に測定風景のスライド用いて測定方法やポイントをわかりやすく説明して頂きました。また、下江先生が測定した際に苦労した点や失敗した点など体験談を交え詳しく説明して頂き、とても参考になりました。
講演⑤では、昭和大学 大学院 保健医療学科 教授 加藤 京一先生に「やっぱり読影の補助じゃろ!~読影の補助の方向性~」と題され、読影の補助の現在までの活動の経過、現在の状況、今後の方向性をわかりやすくご講演いただきました。また、多くの課題や問題点なども挙げられ、それに対する先生の考えや今後の取り組みについてお話して頂き、とても熱いご講演でした。
本研修会は、広島県診療放射線技師会の初の試みとなる完全オンラインで行われましたが、広島県内外から約165名と多くの方に参加していただき、ありがとうございました。(アカウント毎でのカウントで、複数名で視聴はカウントされていません)
今回オンライン配信であれば、開催地(会場)より遠方でも移動時間、交通費の節約になり参加しやすいので、今後も続けてほしいと多くの意見がよせられました。多くの方に研修会に参加いただける様、オンライン配信を続けていきたいと考えています。