X線CT検査とは
X線CT検査は「Computed Tomography」の略で、身体のまわりからX線をあてて、コンピュータ処理を行うことによって人体の輪切り画像を作ります。
検査をする際には検査用のベッドに寝ていただき、ベッドごとガントリーと呼ばれる大きな穴の中に入って検査をします(写真1)。
一般撮影(胸のレントゲン写真)などでは見つけにくい肺の小さな影、腹部臓器の状態(写真2、3)、全身状態の把握など検査する目的によって撮影する部位は変わりますが、全身を短時間で詳しく撮影することが可能です。
CT検査中は息を止めたり、頭を動かさないようにする必要があるため検査前に説明しますが、基本的に検査のベッドの上で寝ておくだけで検査は終わります。
また、医師から造影剤という薬を使ってより詳しく検査する必要があると判断された場合は造影剤を腕の血管から注射して検査を行います。造影剤は副作用が起きにくい薬ですが、アレルギーのある方や、腎臓の機能が悪い方などには使えない場合があります。